その30:鏡の魔法

大阪・心斎橋の老舗占い館【占龍館】

代表の黄麗です。

セキララにこれまでの人生の振り返る
「波乱万丈の女!占術家・黄麗の半生」・・・

その30回目は「その30:鏡の魔法」のお話です。

その前に・・・
こちらはすでにお読みいただいていますか?

前回の記事はこちら!→「その29:痩せたい!」

黄麗は子供の頃、
「秘密のアッコちゃん」というアニメを観ていました。

また、「ロンパールーム」という番組も観ていました。

その二つの番組の共通点は、魔法の鏡が出てくるところです。

「テクマクマヤコン テクマクマヤコン ○○になれ〜」

この魔法の言葉でで〇〇に変身します。

元に戻る時は「ラミパス ラミパス ルルル……」

ロンパールームでは
番組の最後に
「鏡よ鏡よ鏡さん、皆んなに会わせて下さいな!」と、

お姉さんが手鏡を通して、子供達に話しかける。

私は3歳の時、それが本当だと信じていた。

お祭の時、
夜店で秘密のアッコちゃんの
「コンパクト」が売っていたので母が買ってくれた。

これで、私もアッコちゃんのように変身できると思った。

実験が始まった。

何度試しても、一向に変身しない。

呪文の唱え方が悪いのか?

私は母にクレームを言った。

母はこう答えた。

「中にあった説明書の紙を捨てたでしょ!
きっとあれがないと変身できないのよ。」

なんと私の母は、子供の夢を壊さない人だったのだ。

私は説明書を捨ててしまったことを悔やんで、
母にもう一度買って欲しいとせがんだ。

母は、「お祭は終わったから、もう売っていないのよ。」と上手く私をかわした。

せっかく、魔法のコンパクトを手に入れたのに、
諦めきれない3歳児の私。

今度は家の中にあった手鏡を持ってきて、
この鏡ではどうだろうと、
ロンパールームの真似をした。

手鏡が透き通ることはなかった。

鏡に映っているのは自分の顔ばかりだった。

私が本当に鏡の魔法を使える様になったのは、35歳の時だった。
 
苦節32年の時が過ぎていた。
 
私は自宅の姿見に全身を映して、
 
三段腹のお腹をさらして、
 
「スタイル抜群!」
 
「最高にキレイ!」
 
を連発した。
 
自分を褒めて、褒めて、褒め千切った。
 
 
毎日続けるという作法から外れると、この魔法の効果は無くなる。
 
月日を重ねて、魔法は見事に成功した。
 
時間のかかる魔法ではあったが、
私は言葉の通りに変身した。

続きはこちら!→「その31:仏教とキリスト教」

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黄麗/占龍館代表

占龍館代表 先祖代々神主を務める家系に生まれ、幼少の頃より心霊・占いなどの精神世界に関わる。 占術家として、テレビ出演や雑誌掲載、講演活動など、日本全国で幅広く活躍し、WEBコンテンツやアプリなどでも占いの監修を手がけている。

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