大阪・心斎橋の老舗占い館【占龍館】
代表の黄麗です。
『黄麗・真理への道』
41回目は「空海の十住心論 秘密荘厳心」のお話です。
前回の記事はこちら・・・その40・空海の十住心論 極無自性心
やっと、
十段階目にたどり着きました。
これが、法身大日如来の説、
真言密教の境地となっています。
「これまで説いてきた九つの往心は、みなそれ自体の性を持たない。
すべては、深く妙なる第十番目の秘密荘厳心に移るべきものだから、
九つの往心は秘密荘厳心の因である。」と弘法大師は述べています。
ということは、
他の宗教をバッサリと未熟な段階だと言っているわけです。
敵を多く作られたことでしょう!
真理の道は厳しいです。
そう宣言しなくては、一つの道は始まりません!
自らの心の源底を覚知し、ありのままに自らの身体の数量を証悟するのである。
いわゆる胎蔵海会の曼荼羅と金剛海会の曼荼羅とがこれである。」と弘法大師。
胎蔵海会の曼荼羅
えれば胎蔵海会の曼荼羅
「自らの身体の数量を証悟する」とは、
広大な宇宙以上に広い仏心を知ることです。
その仏心の中にすべてが存在し、
また自らの中にそれが存在しているという。
人はそのまま仏である。
瞑想によって、感得するしかない大日如来の境地です。
役者が、演技をしているということも忘れて舞台上の人格になりきっていくように、
大日如来と重なりあっていく…、入我我入の状態です。
「そのとき、秘密荘厳心のまっただなかにいる。否、いるという意識は、もはやなく、それはただそのものとなって、そこにある。
弘法大師は、来世ではなく、今世で悟りの境地に達する「即身成仏」を唱えられました。
黄麗は、それが素晴らしいと思いました。
「そんなの無理!」という言葉を打ち消して、
無限の可能性で満たされた仏の世界に導いて下さっているのです。
壮大な宇宙という次元を超えた世界観、そこに心を置くことができたなら、
大日如来と一つになれたなら、六道輪廻からの解脱です。
人間に生まれて来たチャンスを生かして生きる方向性を示して下さっています。
どこまで、行けるかは自分次第。
一歩一歩、苦難というテストを乗り越えて
一緒に歩いていきましょう!
空海の十住心論の黄麗解釈編にお付き合い頂きまして、ありがとうございました。
で、
現実はどうなのよ! 足下のことも、ちゃんとしてよ!
はい、出来る限りのこと、精一杯させて頂きます。
黄麗の修行は続きます…。
つづく・・・