大阪・心斎橋の老舗占い館【占龍館】
代表の黄麗です。
セキララにこれまでの人生の振り返る
「波乱万丈の女!占術家・黄麗の半生」・・・
その79回目は「その79:みんなに分かりやすくすると程度が低くなる」のお話です。
その前に・・・
こちらはすでにお読みいただいていますか?
前回の記事はこちら!→「その78:心が貧乏な間は「もっともっと」となる」
一般の人も参加できる勉強会の中で、
「私に分かるように教えてください。」
そう、とある女性が師匠に言った。
「君が分かる人になりなさい。
みんなに分かりやすくしてしまうと、程度が低くなる。
ニュアンスも違ってくる。
勉強もしないで、分かろうとするのは、どうなのか!」
こう師匠が返答した。
続けて、こう言った。
「例えば、フルーツの味。
そのフルーツを食べたことが無い人に、その味を教えろと言われても、
君が食べない限り、いくら説明しても、本当の味を知ることはでききない。
食べたことのある人は、話をしただけで、
ああ、あのことかと理解できる。
また、幼稚園児の程度しか勉強していない人に、
大学で習うような原理の話をしても、理解することが出来るわけがない。
幼稚園児のレベルに合わせて、その原理を説明するのは不可能だ。
君が大学の勉強を理解できるようになるまで、
学ばなければならない。」
実は、師匠の話を聴いた人で、
まだ、内観のセミナーを受けていない人は、
何を言っているのか分からないという人が多かった。
だから
「僕の話が分かりたければ、最低でも内観セミナーを受講して下さい。
でなければ、一生、分からないままかもしれない。」とも言った。
私は、その女性が分からないと
言っている事柄に対しては、とてもよく理解できた。
それは、その果実を、内観を通して味わったからだ。
占いも同じことが言える。
「あなたも、たった4回で西洋占星術がマスターできる!」
そんな、宣伝を目にすることがあったが、それは、あり得ないと断言できる。
浅いところで、分かったような気になるだけだ。
マスターという言葉は、全く適切ではない。
何でも簡単にしてしまえば、
その本質を知らぬままに、正しくない解釈が広まってしまう。
本物を知っていれば、それが誇大広告、ウソだとわかる。
物事の奥深くまで学んで、やっと手に入れるものがある。
それは、山の景色と同じで、
登らなければ、次が見えてこないのと同じようなもの。
「あなたが、分かる人になることが大切だ!」
師匠は私たちにいつも精進を促した。
続きはこちら!→その80:自分の鼻の高さ