その37・空海の十住心論 他縁大乗心

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『黄麗・真理への道』
37回目は「空海の十住心論 他縁大乗心」のお話です。

前回の記事はこちら・・・その36・生まれつき内臓の奇形です

 

空海の十住心論の第六段階目は他縁大乗心です。

他縁大乗心は「たえんだいじょうしん」と読みます。

ここからが他者救済を重視した大乗仏教の教えになります。

ある説明によると

「奈良の法相宗に当てはめられる。

したがって、インドにおける大乗仏教では唯識派が、これに該当する。」と書いてあります。

この説明では、法相宗とか唯識派というのが何なのかを知らなければ、

全く分かりません!

「自分のことばかり考える執着心は心の塵のようなものだから、

これをよく洗い清めて、

さらに四量四摂の行いによって、他人の利益となることを実践せよ。」

というのが弘法大師さまのお言葉です。

実践ということで、菩薩の心となる「四量四摂の行」があります。

四量

(1)  慈(人々に楽を与えるもの)

(2)  悲(人々の苦を取り除くもの)

(3)  喜(他人が楽を得るのを喜ぶもの)

(4)  捨(他人に対して全く平等である心)

四摂

(1)   布施 (真理を教え,財物を与えること)

(2)   愛語 (やさしい,いたわりのある言葉をかけること)

(3)   利行 (りぎょう。人々に利益を与えること。人々のためになる行い)

(4)   同事 (人々に協力すること。人々と同じ姿をし,同じ仕事をしながら人々を教化していくこと)

これを実践するしかありません。

要するに、何事も慈悲の心を持って、事をなすことです。

これが出来れば、もう菩薩です。

言うことは、容易いですが…。

「黄麗、おまえは出来ているのか?!」と聞かれたら、

「全く足りておりません。」と答えるしかないです。

あーぁ、ここでもまた落第です。

弘法大師さま、黄麗は落第ですが、次の第七段階目も知って、

出来ることは少しでも実践したいので、どうぞ、先に進ませて下さい。

…お許しが、出たようなので、次に進ませて頂きます。

つづく・・・

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黄麗/占龍館代表

占龍館代表 先祖代々神主を務める家系に生まれ、幼少の頃より心霊・占いなどの精神世界に関わる。 占術家として、テレビ出演や雑誌掲載、講演活動など、日本全国で幅広く活躍し、WEBコンテンツやアプリなどでも占いの監修を手がけている。

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