大阪心斎橋にある占い館【占龍館】で
占い師をしております。真成です。
シリーズ:【過去の後悔、愚かな私、死の体感】賢者占人、真成の半生
私の占い師になる迄にあった、色んな過去の事を記載しようと思います。
14話【忘れられない猫の話】
私が子供の時、犬や猫を何匹も飼っていた。
その中で、特に忘れられない猫がいる。
その猫は、私の実家で産まれ2ヶ月後、従兄弟達家族に引き取られた。
早くに親猫から離された事で、従兄弟達の胸元を吸ったり
前足で母親に甘えるように踏み踏みしていた。
数年後、諸事情により再び私の家に戻ってきた。
すると私にだけ同じ事をするのだ。
成猫になっても度々そうして甘えていた。
とても可愛いらしく、甘えてくれることが嬉しかった。
ある日、私の前で何かを伝えるかのように長い時間鳴いていた。
その時は何を伝えたいのかが分からず、撫でてやることしかできなかった。
次の日急に家から姿を消した。
近所を探し回ったが見つからない。
きっと、あの時、別れを告げていたのだ。
『ありがとう、さようなら』
今でも愛しい猫。
永遠(とわ)に忘れない。
ありがとう。また会おうね。
つづく、、、
次回 15話 【修行前に来た暗闇】